2010年7月24日土曜日

Jun,. 2005.肴はケータリングで楽チン焚き火塾

2005年6月、総勢20名で焚き火塾を楽しみました。酒菜(肴)は、ステーキ、チキン、マヒマヒ、サラダ、ライスなどなど、老舗バー&レストランからの出前です。塾生は、好きな酒を飲みながら火を燃やすだけ、料理は他人任せでとても楽な焚き火でした。でも、楽しい薪作りの労働から逃れることは出来ません。
焚き火塾の道具は鋸(のこぎり)と鉈(なた)
 危なげながらもみなさん上手に使いました

働いたご褒美は、たまらなくおいしいのだ
ひょっとこ無手勝一刀流
一刀両断できなかった!
自称、風神でんがな




















燃えろよっ!
ファンクラブ?




















ワイルドに
自由に使える休憩所








空がいい感じ
調理しなくても燃やす















肴造りを放棄した今回の焚き火塾は、本当に楽で良かった。料理を作るのも焚き火の楽しみの大きな要素ではあるが、我々ダイバーには料理の準備(下ごしらえ)の時間が無い。いつも簡単なツマミだけでは飽きてしまう。充実した酒菜で酒が飲めるのは嬉しい限りである。堕落だと言われても、このような焚き火塾もたまには企画してみたい。
◆焚き火塾長◆

Mar, 2004.ベビーオーブンのデビュー

 ベビーオーブンのデビュー物語である。


  この日は、サイパンでも稀な雲ひとつ無いと言っても過言ではない上天気であった。カシラの潮見により最良のタイミングで潜ったダイビングもまた素晴しいものであった。午前の2ダイブで終わり午後の予定は無かった。

  クラブハウスに戻ると、カシラは階段下の物入れから何やら取り出してきた。何かと思えば、超小型のダッチオーブンだ。股旅さんが持参したものだが、まだ一度も使われていないという。まるで事前に打ち合わせがされていたかのように、女将が名鉄マーケットの広告を手に、今夕刻アサリが入荷するので酒蒸しにしようと言う。酒好きの私に異論を挟む余地は無い。早速名鉄に電話注文だ。焚き木は、壊れかけた屋外用テーブルを一部解体し、二日前に作ってあった。これで材料は揃った、あとは夕刻になるのを待つだけである。

  カシラは、ピックアップトラックの車検に出かけた。私は、陸上写真の下見にマイクロビーチからタナパグビーチ、そして、ラフェイスタの裏山までドライブであった。
 あちこち寄り道した下見ドライブは、思った以上に時を費やした。


  クラブハウスに戻ると、薪もオーブンも、焼き芋に使おうとカシラが集めていた枯葉も、焚き火の場所である芝生の庭に運ばれていた。でも、カシラの姿は見当たらない。どうせまたエースにでも出かけたんだろう、火を燃やしビールでも飲みながら待つことにするか、と思う私だった。
椰子の枯葉を少々もぎ取り、着火用に鉈で焚き木を細く割った。ライターで椰子の枯葉に着火し、その上に細く割った焚き木を乗せただけ、火はうまいこと燃えてくれた。あとは事前に作っておいた薪をくべるだけだ。


  もう消えることが無いほどに燃え盛る炎を喜び、冷蔵庫の冷えたビールを取りにクラブハウスに向かう。ふと西の空を見ると、太陽もだいぶ低い位置になっていた。
 
程なくカシラが帰ってきたので、ベビーオーブンのシ-ズニングから始めた。使い始める前にワックスを落としたり焼きを入れたりする作業だ。シーズニングの方法は色々あるようだが、今回は、まずオーブンを強火で空焚きし、焼きを入れると同時に出て来た汚れをふき取り、次に湯を沸かして微細な汚れも除去した。


  そうこうする内に女将がアサリを携えて戻ってきた。ベビーオーブンにアサリを入れ程々の日本酒を注ぐだけである。
弱火で数分、いとも簡単にベビーオーブンデビューの舞台は幕を閉じた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ビール、ワイン、日本酒、ウィスキィ、アサリの酒蒸しは何にでも合う。しばし無言の時が続いた。皆、酒蒸しに夢中になっていたのだ。


  女将心づくしのパスタやサラダもあったのだが、この間、見向きもされなかったことは言うまでもない。
我に還ったカシラが、コガシラに鮭の下ごしらえを指示した。コガシラは、なかなか慣れた手つきで塩胡椒を振り掛ける、実に上手だ。


  ファンダイバーにもなったコガシラだ。運動能力や知能は、今が伸び盛りなのだろう。




鮭についてはもっぱらコガシラが担当し、カシラをはじめ我々は、ああしたら、こうしたらと口を挟むだけ、そして酒を飲み続けるだけだった。







 実際に働いたのはコガシラひとりだった。鮭の塩焼きが出来上がったのは、コガシラの手柄である。








アツアツで食べる鮭の切り身。このプレートは何かに使えそうだと直観した。










教訓となるよう失敗談も書いておこう。

  その1、焼きバナナを作ろうとトランポリンに吊るしておいたのだが、すっかり忘れてしまっていた。最後の撤収段階で気が付いたのだが後の祭りだった(飲みすぎである)。








その2、ドラム缶で枯葉を燃やし焼き芋を作ろうとしたのだが、枯葉がスコールで湿っていたのと、石や土が多く混じっていたせいでうまく燃え続けてくれず、一時的には下の写真のように燃えるのだが、結果的には失敗だった。


報告:焚き火塾長

Feb, 2004.嵐の焚き火塾

常夏の島サイパン。


  とは言えやはり四季はあるようで、2月中旬はなんとなく寒く感じる。でもやっぱりサイパンで、気温はちゃんと27度。しかし日が隠れていると、半袖ではちと涼しすぎるような・・・。なんだか良くわからないような気候の中、午前中ラウラウ2本、午後はディンプル、アイスクリームとダイビングを終え、夕方クラブハウスに戻った私たちは、なんとなくそわそわしていた。今日はナーサさんと合流する日。もちろんそれも個人的には楽しみだったのだが、それだけではない。
 そう、今日は待ちに待った久々の焚き火が出来るのだ。メンバーは、ご存知カシラファミリー、サクラちゃんのママさん、シャチョー、そして先ほど合流したナーサさん。もちろん鼻水たらした私もいる。燃料となる枯葉や枯れ木は、事前にカシラが用意してくれた。食材も揃っている。心配なのはお天気。こればっかりはどうしょうもない。今日は1日中降ったり止んだりで、時折ザザーッとすごいやつが来るという状態。もちろん空はどんより沈みがち。
チクショウせっかく楽しみにしてんだ、お天気なんかに負けてられっか、というわけで、機材の片付けもそこそこに、クラブハウス奥の芝地に飛んでいくと、カシラがすでに火を熾していた。内心「やられた」と思いながらも、「なかなかいい火じゃん」とか言いながら火の傍に寄って行った。


  夕焼けも見られないような厚い雲の下、サイパンの日暮れは早く、焚き火の赤はいっそう鮮やかに映った。キャピタルヒルから焚き火越しに見える海にはいろいろな船の灯が燈り、まるで焚き火の、火の粉のようだ。
火はダッヂオーブン用に作ったコンクリートブロックのコンロとドラム缶の2箇所。ブロックの方には太い枯れ枝をくべ、太い火を作る。ドラム缶には熾きや枯葉を燃料に細くて優しい火を作る。メンバーそれぞれが、テーブルや椅子、うちわなどを持って焚き火の近くに集まってきた。とてもよいチームワークだ。





 サクラちゃんのママさんが、日本から持参のサツマイモをぬれた新聞紙にくるみ、ドラム缶の中に放り込んだ。ボボッと音をたてて鎮火しかけた火を、うちわを持ったサクラちゃんのママさんと私とで慌てて熾す。そして皆で交代に火の番をする。




 
 
どのくらい扇いでいたのか、シャチョーの「もういいんじゃない、焦げちゃうよ」の声に気づき、芋を取り出し、中を見ると・・・おお、ホックホクの焼き芋だ。ナーサさんが早速ハフハフと口に運ぶと「うーん、お~いし~い」の一言。ついでに私もハフハフと。お後はみんなでハフハフと。
  いや~、たまりませんな~。サイパンの夜空の下、焚き火で焼き芋、もう最高!
お次はダッヂオーブンの登場だ。一番底には厚めに切ったジャガイモを敷き詰め、その上に豚肉のベビーバックリブをドサドサッと置き、剥いたニンニクをたっぷりところがす。そしてバラバラバラッと岩塩を振り撒き火にかける。もちろんダッヂオーブンの閉めた蓋の上には熾きを乗せ、上から下から熱くする。オーブンの方はここまでだ。後の調理は焚き火任せで放っておく。




  さあ、いよいよ乾杯だ。
と、その時北東の方からサーッという音とともに風がやってきたと思ったら、ザーッという音に変わった。雨だ。準備の間に何度かこの雨にやられているので皆も慣れたもの。ビールやワインを片手にサッと樹下に避難した。雨はすぐ止み、気を取り直してカンパ~イ。


  女将の手料理は野菜スティックから始まってガーリックトースト、カルボナーラと続く。このカルボナーラが美味いんだなぁ。そしてこのガーリックトースト。ムシャムシャッとやってビールでごくりと飲み下す。ムシャムシャごくり。ムシャムシャのごくりだ。
 あっ、また風が。ザザー。慌ててガーリックトーストを抱え、上から覆いかぶさるように着ているコートで傘を作った。トーストがふにゃふにゃじゃ情けない。


  ジュジュッ、ジュー。オーブンから音がする。ベビーバックリブから落ちた油がジャガイモを揚げる音だ。うーむ、開けてみたい。でも、はじめチョロチョロ中ぱっぱ、赤子泣いてもフタ取るな・・・ちょっと違うが我慢、がまん。その代わりといっては何だが、カシラが15分ほど前に、タマネギを皮も剥かずに丸ごとアルミホイルで包み、オーブンの下の太い火の端に突っ込んでおいた物を拾い出した。
カシラお勧め、タマネギの丸焼きだ。アルミホイルを破り開き、周りの焦げた茶皮を剥くとツルンと真っ白な身というか皮というか。アツアツのところを千切って口に運ぶと、お~、こっ、これは・・・甘い!美味い!こんな簡単な料理なのに、なんという美味さ。


  さてそろそろ出来たかな。メインディッシュのオーブンの中身。慎重にダッヂオーブンを火から降ろし、フタを開けると、なんといい香り。早速つまんでかぶりついたのはベビーバックリブ。ニンニクと岩塩がいい頃合に焼けた肉を引き立てている。
そしてオーブンの底で揚がっているジャガイモ。これはニンニクと岩塩だけでなく、ジューシーな肉汁もたっぷりと吸っているので、味力(みりょく)は肉に引けをとらない。いや~、もうおなかいっぱい。今日の焚き火は美味しかった~。


  最後に降った大粒の雨は、撤収後の焚き火を綺麗に消してくれた。悪天候の中強行した焚き火であったが、雨にも負けない火勢と笑顔が皆の心を満たしてくれた。やってよかったね。暖かかったよ。

(報告 ひょっとこ)

Sep, 2002.またもや鶏とニンニクで焚き火塾

この日の午後は、3つのチームに分かれての行動で、時間の経過と共に徐々に合流し、最終的にはみんなで焚き火塾に参加するという計画で進行しました。

  カシラと元気なK嬢はグロットへダイビングに、熟年ペアーはパウパウビーチでシュノーケリング後体験ダイビングの練習、ダイビング中休みの塾長とS嬢は、焚き木探しに島内1周ドライブです。
  前日、腹を擦りそうな干潮のオブジャンビーチでシュノーケリングをした元お嬢さんペアーは、「ハナウマ湾よりもず~といい」と気を良くし、体験ダイブ挑戦を決意したのです。そこで、本番前に練習をすることになり、グロットから戻ってくるカシラをパウパウビーチで遊びながら待つ事に決定。


 
練習組みをパウパウビーチに送った後、塾長はS嬢と焚き木探しです。電信柱の建て替えで電力会社が邪魔な樹木を切り倒しているという事なので容易に見つかるものと思っていました。グロットの帰りにカシラのトラックに積んでもらおうと、まずは北の方に向かいました。


 
 
練習組みをパウパウビーチに送った後、塾長はS嬢と焚き木探しです。電信柱の建て替えで電力会社が邪魔な樹木を切り倒しているという事なので容易に見つかるものと思っていました。グロットの帰りにカシラのトラックに積んでもらおうと、まずは北の方に向かいました。が、道端は奇麗になっており、ゴミひとつ落ちていません。北へ走る途中で、切り倒した潅木を積んで走行している作業車とすれ違いました。かつて、切り倒した木は延々と道端に放置してあったのですが、サイパンでも『片付ける』習慣が出来始めたようです。
北へ北へとバードアイランドまで車を進めましたが、焚き木は見つかりません。 これではイカンと引き返し、クラブハウスを横目にバックロード?(ラウラウビーチに向かう道)を空港まで行ってしまう勢いで急ぎました。

  確か何処かで電柱工事を見かけた記憶があったのですが、進めど進めど焚き木は見つかりません。熱帯植物園ももうすぐという所に差し掛かった時です。 とうとう見つけました。道の両側に切り倒されたタガンタガンが放置されているのを見つけたのです。
 ”焚き木発見隊”は、これで任務終了とパウパウビーチに戻ってみると、もうカシラが到着しており、塾長車に積んである練習用潜水機材待ちの状況でした。

  練習組みをカシラに預け、”ニンニク皮むき隊”となるK嬢・S嬢・塾長は、クラブハウスに移動です。坂下Mobil隣のスーパーでビールと氷を買い、クラブハウスに着くや否や、ニンニク100個の皮むきを開始しました。

鶏のニンニク野菜蒸しが出来上がるまでは、じっと待つのみです。ニンニクのホイル焼きや玉ネギのホイル焼きをツマミに、ビール・ワインを飲みながら、焚き火の”パチパチ”音や、ダッジオーブンの”ジュージュー”という音を聞きながら、他愛も無い会話に興じたものです。




焚き火塾長 記

Jun, 2002.鶏肉とニンニクで焚き火塾

2002年6月下旬の夕刻、焚き火塾長の帰郷に合わせ『焚き火』をしました。場所は、クラブハウスの庭、メンバーは、塾長、カシラ、焚き火塾候補生二人の合わせて4名です。


 
 
 
 
候補生の二人。これも修行の一環なのでしょうか。新人はどこでもつらいもの?夕陽に向かい海を眺めながら、セッセとニンニクの皮をむく二人



いったい何十個のニンニクを剥いたのでしょうか、思わず丸で囲んでしまいました。




完成を目指す料理は、鶏のニンニク蒸しとでも言いますか、ダッチオーブンに敷き詰めたニンニクに鶏肉を乗せ、ジャガイモなどと一緒にジックリと火を通してゆくものです。


お供え物のお飾り?⇒

バナナの枯葉と小枝で点火一発、オイルなどの便利なものは使いません。焚き木も、程よき太さのタガンタガンをたっぷりと燃やせるだけ、カシラが集めておいてくれました。





 
仕込が済んでダッチオーブンを火にかけてしまえば、あとは、火を消さない程度に燃やしながら、出来上がりを待つのみです。この待ち時間の使い方が焚き火塾の極意となるところです。飲酒や楽しい会話、簡単な酒の肴つくり、その他諸々、その時々の構成員の個性が現れます。
  酒はビールで始まり、ジョーテンで買ってきた安ワインに乗り換え、最後はクラブハウスの冷蔵庫に飲み残してあった怪しげな50度の中国酒へと進展してゆきました。

すでに待ちくたびれた3人⇒

   肴は、玉ねぎとジャガイモのホイル焼きを作りましたが、丁寧にやったため時間がかかり、1時間以上もツマミ無しで飲んでいました。




  





待つこと燃やすこと2時間、立派な料理の完成をみました。ハラペコになっていたメンバーです、我先にガッツイタ事は想像に難くありません。